コンテンツマーケティング
かまとりーぬ 2
「コンテンツマーケティング」ってどのような手法で行うのか…。
コンテンツマーケティングというマーケティング方法は、聞いたことがあるけれど、どのような手法でやればいいのか分からないとお考えではありませんか?
コンテンツマーケティングをまとめると、ユーザーが求めている情報を有益なコンテンツで提供し、Webサイトへ呼び込んだ後、ファン化させ最終的に購買行動へとつなげる事を目的とするマーケティング施策の事です。
自然な検索流入でWebサイトへ呼び込めるため、ユーザーから拒否されることなく購買行動へつなげる事ができ今もっとも効果的なマーケティング施策だと言われています。
そんなコンテンツマーケティングの効果的な手法について、詳しく紹介していきましょう。
これからコンテンツマーケティングを実践しようと、お考えであれば是非参考にしてみてください。
コンテンツマーケティングを実施していきたいけれど、どの様な手法があるの?
コンテンツマーケティングの手法は、コンテンツSEOなどの記事だけに特化したマーケティング手法ではありません。
動画やSNS・メールマガジンなどを駆使しユーザーに必要な情報を提供し、結果として購買行動へとつなげる事を目的とした施策です。そんなコンテンツマーケティングで効果的な4つの手法を紹介します。
まずは以下の画像をご覧ください。
上記の画像は、コンテンツマーケティングで用いられる効果的な手法です。
海外の記事「B2B content marketing: 10 best examples」で分かりやすく記載されています。
図の縦軸は「感情訴求かロジック(理論的な)訴求」であるか、横軸は「認知段階か購買行動に近い」のかを示しているのです。この表を見れば、認知段階のユーザーに効果的な手法や購買行動に近いユーザーには、どんな手法が効果的なのか確認することが出来ます。
コンテンツマーケティングは、4つの方法でユーザーに情報を提供する事が可能です。
上記4つの方法をもちいた、それぞれの手法について詳しく紹介していきましょう。
感情に訴えかけるコンテンツは主に、バイラルコンテンツ・動画・ゲーム・クイズなどの手法を用いてユーザーへ情報を提供します。今回は「バイラルコンテンツ」と「動画」の実例を用いて、詳しく解説していきましょう。
【バイラルコンテンツ】
バイラルコンテンツとは、爆発的に拡散(広がる)しやすいコンテンツのことを言います。
思わず「いいね!」や「シェア」したくなるようなコンテンツで、感情に訴えかけます。
実例として「Coca-Cola #Share Coke」を紹介しましょう。
日本でも、最近まで流行っていたコカ・コーラのキャンペーンです。コーラの缶・ボトルの「Coca-Cola」ロゴ部分を、名前やMomなどの名称に変更したものが販売され、大きな話題となりました。
出典:Coca-Cola#ShareCoke
コカ・コーラは、SNSユーザーをターゲットとしてオンラインサイトでオリジナルボトルを作れるようにしSNSに投稿出来るようにしました。それがSNSで拡散されると「私もやりたい!」と拡散していき、今では50か国を超える全世界の国々まで拡散しているのです。
コカ・コーラは、ターゲットを明確にし流行にのった宣伝方法をしたことで一気に拡散したと考えられます。
【動画コンテンツ】
動画を使ったコンテンツマーケティングは、見ている人に向けて感情をより訴えかけやすい方法です。
動画の制作には手間とコストがかかりますが、情報量や表現の幅がテキストよりも断然幅広くなっています。
実例として「東京ガス」のCMを紹介しましょう。
東京ガスは多くの家族愛を描いた名作を生み出しています。今回紹介するのは「家族の絆 「やめてよ」篇」です。
youtubeでは視聴回数396,628回、再生されるほどの人気CMで多くのお父さんから共感を得ています。お父さんが避けては通れない道を表現し、家族の愛を描いた作品で涙を誘う感動ストーリーとなっているのです。
1分30秒という短い時間で、ここまで感情に訴えかけることができるのは凄いなと感じる作品でしょう。
あと一歩(背中)を押すコンテンツは、主に著名人や有名人を使ったコンテンツやレビューなどの手法を用いてユーザーの情報を提供します。
【著名人・有名人を使ったコンテンツ】
背中をあと一歩押す際に、有効的なのが著名人や有名人を活用した手法です。
著名人・有名人の脅威性を活用することで、情報の説得力が増し購買行動へとつながる可能性が高まります。
実例として「ラックス」というシャンプーのCMを紹介しましょう。
ラックスのTV CM「あなたの本当の輝きへ プロダクト篇」では、アメリカの有名ハリウッド女優「スカーレット・ヨハンソン」を活用し、思わず「こんな綺麗な髪の毛になれるんだ!」という様な感情を抱かされます。
有名なハリウッド女優を起用し、このシャンプーを使えば綺麗な髪の毛になれるという説得力のあるCMです。
【レビューコンテンツ】
レビューコンテンツには、運営が伝えきれない商品の魅力がユーザーたちの本音で投稿されており説得力を出す効果があります。
「実際のところ、使ってみてどうなの?」というユーザーの本当に知りたい情報が詰まった提供方法です。
知識系コンテンツでは、記事・プレスリリース・ホワイトペーパー・トレンドレポート・ガイドなどの手法を用いて情報を提供します。今回は、効果的な「記事」と「ホワイトペーパー」について詳しく解説し知きましょう。
【記事コンテンツ】
記事コンテンツは、誰でも気軽に始めやすく日本で最も流行っているコンテンツマーケティングの手法です。
記事コンテンツでも種類が3つあり、どのユーザーにどの様に伝えたいかで選んでいくと良いでしょう。
どれもユーザーにとって価値のある有益なコンテンツ内容であることは、最も大切です。
伝えたい内容・伝え方において種類を選んでいくと効果的に成果を得ることが出来ます。
【ホワイトペーパー】
ホワイトペーパーは、興味はあるが「あと一歩踏み出せない」「検討中」というユーザーに効果的な情報提供方法です。ホワイトペーパーとは、ユーザーにとって価値ある情報を文書にしてまとめたものになります。
情報収集したいと考えているユーザーは、ダウンロード形式で文書を取得することができ、起業側は個人情報を取得する事が可能です。
実例として「株式会社ミライロ」のホワイトペーパーを紹介します。
出典:株式会社ミライロ
株式会社ミライロは、店舗・設備・製品のユニバーサルデザイン化に伴う企画や設計を行う会社です。
会社概要のパンフレットはもちろんの事、解決事例・ユニバーサルデザイン事例集などがWebサイトからダウンロードする事が出来ます。
多くのホワイトペーパーを提供している企業は、ホワイペーパーをダウンロードする際に個人情報を入力する事が必要です。しかし問合せファームほどの入力項目は無く、問い合わせをするよりも気軽にホワイトペーパーを取得する事が出来ます。
納得・理論的コンテンツは、ウェビナー・商品カタログ・導入事例・オンラインセミナーなどの手法を用いてユーザーに情報を提供します。今回は「ウェビナー」と「事例」について詳しく解説していきましょう。
【ウェビナー】
ウェビナーは、オンライン上で行われるセミナーの事を指します。
製品の説明や、専門的な話題(トピック)に関する指導・公演などに活用されることが多いです。
実例として、楽天市場のウェビナーを紹介します。「楽天市場 ネットショップ出店・開業 オンラインセミナー」では、無料でネットショップの運営に関するセミナーを受ける事が可能です。
セミナー日程も種類により豊富に準備されているので、都合に合わせて申し込むことが出来ます。
ネットショップを出店・開業する上で、ウェビナーを使って情報収集できるのはユーザーにとって有益なコンテンツと言えるでしょう。
【事例】
実例を用いた情報提供は、ユーザーにとって必要としている有益なコンテンツです。
「実際にその商品を使ってみて、どんな効果があったのか?」「導入までに実施した経緯」など商品を購入しようと考えている人にとって、参考になるような事例を掲載すると良いでしょう。
昔からあるコンテンツマーケティングですが、なぜ今流行っているのかご存知ですか?
Googleトレンドでも「コンテンツマーケティング」というキーワードが2014年頃から急速に検索数が増えていることが分かります。
コンテンツマーケティングを実践する企業が多くなっているのには、3つの理由があります。
上記3つの流行っている理由について、詳しく紹介していきましょう。
従来の広告施策では、現在ほとんどのユーザーが広告をスルーしている事はご存知ですか?
従来の広告施策では、テレビや雑誌などに興味を持って訪れたユーザーの時間・空間に割り込みメッセージを伝達するという手法が取られていました。情報量が少ない時代であれば、情報を取得することができ効果的な手法だったのです。しかし現在は情報爆発時代と言われるほど、情報があふれています。
ユーザーはテレビを見ながら、スマートフォンを操作し継続的にコンテンツを消費、情報に触れている状態なのです。そのため、必要のない広告に反応する可能性は低く「邪魔・迷惑」とまで考えるように変化しています。
現在では、従来の広告施策で効果を見込む可能性は非常に低い状態です。
しかしユーザーはすべての情報を拒否しているわけではありません。
以下の、世界でもっとも検索されているサイトランキングをご覧ください。
画像はSimilarWeb・Alexaが発表している、世界検索ランキングです。
両サイトともに、世界で最も検索されているWebサイトは「Google」になっています。
ユーザーは、情報が大量にありすぎるので「広告」による情報提供は拒否し、自分が必要としている情報に関しては足りないので必死に検索をしているのです。
そこで、コンテンツマーケティングという施策を実践することで、必要な情報をユーザーに提供することにより効果的にユーザーと接点をつくり自然な流入で購買行動へとつなげる事が出来ます。
情報爆発時代と言われる今、「広告」が拒否されるのであれば「必要な情報を提供」し「購買への手助け」をすることで最終的に商品やサービスを買ってもらうという方法が最も効果的なのです。
コンテンツマーケティングが流行っている2つ目の理由として、Googleの評価基準が変わってきているという事が上げられます。Googleは「ユーザーの利便性が第一」というように考えています。
その為、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを上位表示させるため日々アルゴリズムを更新しているのです。
少し前までは、広告だらけのページに被リンクを大量につけるなどのブラックハットSEOを駆使すれば検索上位表示を獲得する事が可能でした。
しかし現在では、そういった価値の無いコンテンツはペナルティを受ける対象となっており上位表示させることは出来ません。
この様に、ユーザーにとって有益なコンテンツが上位表示されるという「Googleの評価基準」が高まっている事もコンテンツマーケティングが流行っている1つの理由と言えるでしょう。
関連記事:Googleアルゴリズムって何?検索順位が下がる2つの特徴と3つの対策
関連記事:パンダアップデートとは?良質なWebサイトを作るための25のアドバイス
関連記事:ペンギンアップデートを理解してGoogleの品質に関するガイドラインを遵守
コンテンツマーケティングが流行っている3つ目の理由として、手間と時間がかかるというデメリットの対処法ができたという点が上げられます。
今までコンテンツマーケティングのデメリットとして「時間」「手間」がかかるという点があり躊躇(ちゅうちょ)していた企業は多かったです。しかし「クラウドソーシング」が一般化されたことにより、より気軽に記事の大量生産を行うことができ手間を削減することが出来ます。
また、クラウドソーシングは低価格から記事の発注が可能なので、大量に記事を増やすことが出来る+低コストで始めることが可能です。
クラウドソーシングの一般化により、コンテンツマーケティングによるマーケティング施策を実施する企業が一層増えたと言えます。
しかしクラウドソーシングはコストがかからない分、ライターによりコンテンツの質が落ちる可能性があるのです。低価格でも外注で失敗しない依頼方法については、下記記事を参考にしてください。
関連記事:記事制作のライティングを外注する時に注意する4つのポイント
コンテンツマーケティングを行う事で、どの様なメリットがあるのか…。
始める前にメリットを知りたいですよね。
今回はコンテンツマーケティングにおける、メリットとデメリットについて紹介していきます。
上記5つのメリットと2つのデメリットについて詳しく解説していきましょう。
5つのメリットを紹介します。
【① 資産として残る】
コンテンツマーケティングは、公開した記事などを非公開・削除しない限りは半永久的にWebサイト上に残りコンテンツを資産として残すことが出来ます。リスティング広告などの場合、広告を消してしまえば資産として残すことは出来ないため非常に良いメリットと言えるでしょう。
【② 広告費の削減となる】
コンテンツマーケティングは、広告費用などに比べて比較的低コストで運用できる点もメリットの1つです。
広告は、広告費用を払わなければ表示されなくなってします。
そのため永遠にコストがかかり、長い期間表示させる事は難しいです。
コンテンツマーケティングの場合、記事の作成にコストはかかるものの一定のアクセス数があれば更新をストップしても、そこから流入が見込めます。また、記事自体も自分たちで作成することが出来れば人件費のみで済むでしょう。
【③ 高い集客率が見込める】
コンテンツマーケティングでは、ターゲットを明確化してコンテンツを作成するので顧客になる可能性の高い層へダイレクトにアプローチする事が可能です。その為、広い漠然とした層へアピールするよりも高い集客率が見込めます。
【④ SNSでシェアされる】
コンテンツマーケティングではSNSからの流入も十分に期待出来ます。
ユーザーにとって有益で価値の高いコンテンツは、SNSなどでシェアされ拡散される可能性が高いです。
そのため検索エンジンからの自然検索だけでなく、SNSからの流入も期待できるでしょう。
【⑤ オピニオンリーダーとして確立できる】
コンテンツマーケティングは、オピニオンリーダーとして確立しやすい点があります。定期的に価値のある有益なコンテンツを配信していると「〇〇についての情報は、あのサイトを見れば解決できる」というポジションを確立する事が可能です。また、サイトのブランディング効果だけでなく会社のブランディング効果も十分に見込めるでしょう。
コンテンツマーケティング2つのデメリットについて紹介します。
【① 即効性が無い】
コンテンツマーケティングには、即効性が無いです。
広告の場合は、出稿後すぐに効果が期待できます。
しかしコンテンツマーケティングの場合は、効果が出るまで約1年間はかかると覚えておきましょう。
【② 定期的なコンテンツ配信が必要】
コンテンツマーケティングは、定期的にコンテンツを配信する必要性があります。ユーザーは定期的に更新されてるサイトへ訪れるので、トレンドや最新情報を含めて更新する必要があるのです。
「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」が、ごちゃごちゃになっていませんか?
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは混同されやすいですが、実は施策の内容も目的も異なるのです。
どちらも「見込み客」をターゲットとしている点では同じですが、ごちゃごちゃにならないように違いを理解しておきましょう。
上記4つの区分に分けて、違いについて詳しく紹介していきます。
コンテンツマーケティング・コンテンツSEOともに「見込み客」をターゲットとしている事は同じです。
しかしより深く掘り下げると、同じ見込み客でも異なる層を実は狙っています。まずはコンテンツマーケティングから紹介しましょう。
【コンテンツマーケティングのターゲット層】
コンテンツマーケティングでは、最終的に購買行動へとつながる施策になります。そのためターゲットは見込み客でも、滞在層や顕在層がターゲットです。
既に何か買おう!行動しよう!という目的を持っているターゲットに対して、支援をする施策になります。
【コンテンツSEOのターゲット層】
コンテンツSEOでは、サイトやサービスの知らない層へのアプローチを行う施策です。その為、主なターゲットは潜在層となります。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOでは、最終的な目的地点が全く異なるのです。
コンテンツマーケティングは、最終的に売り上げの向上を目的としています。
購買につながる施策を行い、最終的に買ってもらう事が目的です。
コンテンツSEOは、最終的にWebサイトへの流入を目的としています。
自然検索からの流入でアクセス数の向上が目的です。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOでは、行う手法も異なります。
コンテンツマーケティングでは、検索エンジンからの流入やメールマガジン・SNS・動画など様々な手法によるマーケティング方法です。
コンテンツSEOは、検索エンジンからの自然検索で流入を狙います。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOでは、コンテンツの内容にも違いがあります。
コンテンツマーケティングのコンテンツ内容に、特に定められた方法が無いのです。メールマガジンやSNS、動画などサイトには書かれていない様な情報でコンテンツを作成しクリックしたくなるような手法を用います。
コンテンツSEOでは、検索上位表示を狙い自然な流入を増加させることが目的です。そのため、検索エンジンで上位表示されるようなテキストコンテンツを作成し、ユーザーのニーズにかなう内容でのコンテンツを作成します。
マーケティングの手法について、詳しく解説してきました。
コンテンツマーケティングは、ユーザーが必要としている情報を提供し最終的に購買行動へとつなげる事を目的としたマーケティング施策です。
コンテンツマーケティングの手法は、1つの形にとらわれず記事・動画・SNS・メールマガジンなど様々な形でユーザーに情報を提供します。
コンテンツ提供方法を選ぶ際には、4つの方法を使用すると効果的です。
上記4つから最適な方法を選択し、ターゲットとするユーザーに有益な情報を提供し売上UPを目指しましょう。ぜひ参考にしてみてください。
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